第二話の扉・・・帰ったはいいが、宿の無い乱舞は、結局校門の塀の隅で
野宿をしていました。隣の犬が哀愁を誘います・・・。
虹世に抗議する才奈・・・
「冗談じゃ ありませんわよ。」
いとも簡単に切り返される。
「理事長の夢(ワガママ)のために、またひとり犠牲者が・・・」
才奈の抗議とは関係ないように、虹世は後ろの壁に掛けられた
大きな肖像画に顔を向ける。その肖像画は巨大すぎて
顔が よく分からない・・・。
「ここに いらっしゃるのが わたくしの祖父、前理事長です。」
「写真 ですけど・・・」
プレートには「御前 重市冶」と記載されている。
「野球部設立は おじいさまの 夢でした。」
場面は校舎の前・・・前回すっぽかされた 伊達 臨 が
再び試験を受けに現れた。前回とは違い、制服姿である。
「今日は面接、大丈夫かな?」
しかし、彼女の足がピタッと止まった。思わず驚く臨。
はたして、彼女が見た 信じられない光景とは?
(はっきり言って、登場人物の中では 臨 が一番マトモです。)
場面は、また理事長室に。
「考え直して下さい・・・
あのラヴという娘 かなりの強者(つわもの)・・・」
虹世は振袖姿で 能天気に踊っている・・・。
「わかってますわ でもあたくしの望んでいた 生徒ですわ!」
「怒ったら 何をするか わかりませ・・・ん?」
何気なく窓を見た 才奈の目に 風呂敷を背負った少女の顔が・・・
突然のl乱舞の出現に慌てる才奈。しかし冷静に状況を説明する。
「ここ・・・4階だよ・・・」
「ああ。入り口閉まってたから 壁をよじ登って来たんだ。」
「まあ、頼もしい人・・・ホホホ」
脳天気に笑っている虹世に、才奈は一言・・・
「異常だよ・・・。」
「自分じゃ 何もやらないくせに・・・」
思わず愚痴ってみる才奈。割り込むように乱舞が虹世に訊ねる。
「ところで 理事長さん?」