第一話「ある野望」

7ページ〜11ページ・・・理事長登場!

F

前ページからの臨の独り言が続く・・・
「そう・・私はこの高校を出て、一流大を出て・・・」
「兄さんの代わりに事業を継ぐんだ。このユニフォームは 今日で見納めさ・・・」

本当に 勉強しか脳の無い この学園

受付は、もう始まっていた。
眼鏡をかけ、参考書らしきものを顔から離さない受験生が、順番を待っている・・・
「将来、使うか分からない知識ばかり詰め込んで・・・」


「頭だけ 大きくなっても みっともないのに・・・」
と言ってるのは理事長から受付を命じられたすでに入学の決まった
特待生の「智者 才奈」という少女である。最初はこんな
キャラクターだったが・・・

「面接に 来たよ♪」

突然、ドアを開けて 乱舞が入ってきた。
「まっ!!」

「勘ちがいしてない? 何のためにここを 受けに来たの?」
「野球を するためだ!!」

「え!?」
G

「理事長が 欲しがってんだろ?」
「あ・・・」

「あんたね〜・・・」

H
突然、才奈は乱舞に背を向けて走り去って行った・・・。
「どういうことよ これ〜!!」
一人になった乱舞は真っ赤になって顔を抑えた。
「だまされた・・・?」

「り、理事長〜!」
才奈は「理事長の部屋」の看板の掛けられた理事長の部屋へ向かっていった・・・・・。
「虹世さま〜〜〜〜っ!!」

「お入りなさい」
「や・や・・・野球をやりたい、なんて ヘンなヤツが!?」

I
「なぜ虹世さまが 野球部を作ろうとしてた事を・・・」
「神通力ですわ♪」

そこでは巫女姿の理事長「御前 虹世」が祈祷をしていた。
「祈とうした 効果が ありましたわ〜」
「しかし ここは一流大学進学校として 名の通っている《御女》ですよ・・・」
「私が理事長を 任せられたからには スポーツ界も 制覇しますわ〜」

「世界一の女子高となって ”国民栄誉校”に なるのぢゃ!!」(YAWARA!)
「見ちゃダメ!!」
虹世は お嬢様モードに着替え始めた。
「だからといって、なぜ野球部なぞを・・・テニスでもバレーボールでもいいのに」

J
「私も野球(ベースボール)はよく知らないけど アメリカでも野球はやってますわ」
「野球に 国境は ありません・・・」


そうです。この虹世さまこそ、「昼下がりのお嬢様」だったのです!
「ましてや、男女のへだたりが あるわけが ありません!
まるで マドンナのような あたくし・・・」


「私(わたく?)は 学生の 野球に関する タブーを打ち破って・・・」
「打ち破って?」
「目立つのです!!」

そして 舞台は面接会場の応接室へ・・・。

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