「そうそう、いいこと ゆーね〜」
すばやく 差し出された竹刀を 奪い取る乱舞。
そのセリフに 慌てて否定する直姫。
「う・・・そ・・・そういう意味じゃなくて・・・あのね〜」
すかさず、乱舞の一撃が決まった。
「うえ〜ん すみちゃ〜ん よしかわく〜ん」
「えらい!えらい!」
急に 強気になる 才奈。
乱舞の腕のよさに 疑いをかける直姫。
「剣道はシロートでも ケントーじゃ 負けんよ。」
と、ファイティングポーズをする乱舞。
「ケントーって?」疑問に思う才奈。
「ボクシングの事だよ。この子、結構強いよ!」
ビビる才奈。
とりあえず、スカウトには2人成功して、乱舞と才奈は学園に
帰ったのだが・・・。
「へ?」
「何 考えて いるんですか・・・」
「へへへ・・・」
詰襟姿の虹世に詰め寄る才奈。
「野球部設立には それなりの苦労、ありますわよ。」
「苦労知らずのくせに・・・」
「いよいよ 明日は 入学式ですわね。」
「まさか・・・」
服を脱ぎ始める虹世。その下には・・・。
「また ファッションショーと 思っただ・・・。」
才奈が 虹世の学歴に関して突っ込む。
「あなたたちと もう一度 日本の学園生活
味わってみたいのよ・・・苦労したのよ〜」
「どこが・・・」
「そりゃ まあ・・・20歳にしては 若く見えるし
ギャップも 感じませんが」
ここで 虹世さまの年齢が 初めて明かされたのです。
「同じ生徒になったんなら おめーも野球部作りに いざ!」
虹世を窘める乱舞。